『マイ・ラウンジ・ミュージック』への思い 2017 秋 ③~録音実習へのお誘い
2017年 09月 15日
要するに、僕が録音スタジオでピアノを弾き、それを実際に録音する実習で、マイクの置き方、機械の操作、その他諸々を実際の録音現場にみたてて体験しながら様々な事を学んでいく授業。富さんにはお世話になっているし、何かに取り組んでいた方が、気もまぎれるので、引き受けてみる事にしました。
そして当日。川崎の溝の口にある洗足音楽大学。最近ではジャズ科が注目を集めていて、優秀な若いミュージシャンが多数輩出されている話題の大学。近未来都市の様にデザインされた素敵なキャンパス。充実した練習環境。若き日にこんなところで音楽を学んでいたらと、今の学生が羨ましくなる。富さんに案内され、録音の実習が行われる学内のスタジオへ。そこはもう実習用とはいいながら、実際の音楽シーンで使われる様な環境が整備された完璧なスタジオであった。
こんな充実した豪華な設備のあるスタジオで実習が受けられる学生さんは本当に幸せだなぁと思いきや、来ていた学生はなんと女の子が1人。なんとも勿体無い話だ。でも今の僕の沈んだ気分にはちょうど良かったかもしれない。そして広いスタジオに調律されたスタインウェイのグランドピアノが1台。「自由に弾いてていいですよぉ」と富さん。おもむろにピアノを弾き始める。
30分くらい弾いていたかな。即興での演奏や、スタンダード曲にオリジナル。すでに実習は始まっている様だ。コントロールルームで富さんが学生に指示を出している。演奏の集中力が切れてきたので少し弾くのをやめると、今度はピアノ周りでのマイクのセッティングの実習。そんな事を繰り返しながら実習の時間が過ぎて行きました。
「お疲れ様でした。テイクバックを聴いてみましょう」スピーカーから流れてくる僕のソロピアノによる演奏。その内容は、今までに自分でも聴いたことのない様な、びっくりしてしまうようなものでした。
つづく
by itasunsun
| 2017-09-15 00:49
| 音楽