板垣光弘ソロピアノコンサート『マイ・ラウンジ・ミュージック 2021 春』への思い② ラプソディ・イン・ブルーを弾く理由。
2021年 01月 29日
ジャズバーやホテルラウンジでピアノを弾く時にリクエストを頂く事がありますが、ジャズのスタンダード曲やかつて大ヒットしたポップスなどは演奏可能なものは出来るだけお応えする事にしています。ただクラッシック曲はお断りしています。クラッシックのプロではない(お金を頂くに相応しいレパートリーの数とクオリティを準備していない)し、そこはジャズバーであるから。
ジャズピアニストであればこの曲を一度は一流のオーケストラと共演する事になっているんですね(と勝手に思っている) 年齢的にそろそろ僕にも話が来るんじゃないかとコツコツと準備だけはしているのですがが、まぁ今のところ話は無し。ならばソロコンサートで演ってしまおう!というのが今回のプログラムに入れた理由です。
クラッシック曲をリクエストするお客様にはだいたい次の3パターンがあると思います。
①ピアノ弾きは当然クラッシック曲を相当のレベル弾けると思っている。
②ジャズバーであるという事を忘れ、純粋にクラッシックの名曲を聴きたいと思っている。
③ジャズピアニスト対してのひやかし。からかい。
①②はクラッシックのピアノ奏者とジャズピアノ奏者では日頃準備している内容が違うということでご了承いただければと思います。
③が一番タチが悪いのだが、この③番のタイプのお客様からよく『ラプソディ・イン・ブルー』弾いてよ(当然弾けないんだろう?君は)みたいなリクエストが来ます。弾けるので弾いてみるとそのお客様はなんとも微妙な表情。きっと弾けずに恥ずかしい表情をしているピアニストの哀れな姿でも観たかったのでしょうが(考えすぎかな) そこは酒場の人間模様。お客様と演者の駆け引きも楽しいところです。(リクエストして演奏にご満足して頂けましたら是非ピアニストにお気持ち=チップなどよろしくお願いします)
ピアノソロでこの曲を演奏すると、オーケストラの部分もピアノで再現する必要があるし、全曲演奏すると20分くらいかかり、譜面通りで特にハプニングも無く、ピアノだけで全部弾いても割と単調で大して面白いものでもなく、これだけ弾けます!的な只のテクニックのひけらかしに終わる可能性があります。そこでガーシュウィンの名曲を集めたメドレーの中にラプソディ・イン・ブルーの一部分を交えながら『ジョージ・ガーシュウィン メドレー』としてドラマティックに演奏しようかなぁと思います。
当日は武蔵野スイングホールのスタインウェイフルコンサートピアノでたっぷりとお楽しみください。さあ今日も練習です。ほかに仕事も無いですし😷🎹
つづく
by itasunsun
| 2021-01-29 12:19
| 音楽