板垣光弘ピアノソロコンサート『マイ・ラウンジ・ミュージック 2021 春』への想い⑤『マイ・ラウンジ・ミュージック』が繋げてくれた縁
2021年 02月 02日
さて前回お話したように、レコーディングより前に身の廻りに起きた悲しみの中から湧き出てきた、自分で言うのもなんですが奇跡的な演奏が収録されている『マイ・ラウンジ・ミュージック』多くの方に聴いて頂き、多くの出演機会を頂きました。
まず、今までどうやっても自らのバンドで出演できなかった日本最大規模のジャズフェス『横濱Jazz Promenade』に2年連続で出演の機会を頂きました(そのうちの1回はNHK-FMの収録)
プロデューサーの柴田さん(残念ながら亡くなってしまいましたが)が『マイ・ラウンジ・ミュージック』をとても気に入ってくださり、その中で『The end of the world』をバラードでシンプルにテーマだけ1コーラス半弾いているテイクを、プレスリリースでかけてくれたそうなんですね。その時に『今のジャズは難しくて、長くて、お客さんの心からは離れがちなんだけど、これは板垣というピアニストの演奏でJAZZはこれくらい何もしなくて良いんです。シンプルでいいんです!』と、僕のことを強く推して紹介してくれたそうなんです。実際はジャズフェスという事で地味なソロでの演奏は叶わず、1年目はトリオで、2年目はクインテットでシンプルどころかギンギンに演奏しましたが(笑)こちらも好評でした。柴田さん本当にありがとうございました。
また10数年前にサイドマンとして演奏した会場、そちらは埼玉県の長慶寺というお寺だったのですが、その住職ご夫妻が何かの機会に『マイ・ラウンジ・ミュージック』を聴いてくれたらしく、ふらっと僕が演奏しているラウンジに演奏を聴きに来てくれたんですね。僕のことを覚えていてくれたのも嬉しかったけれど、このアルバムが再び縁を繋いでくれて、こちらのお寺で2年連続でコンサートを開催して頂きました。本当にありがとうございます。
そしてこちらは自らエントリーして出場したのですが『新潟ジャズストリート』(1月、7月)開催に『板垣光弘ソロピアノ マイ・ラウンジ・ミュージック』と題して冬、夏、冬と3度出演してみました。プロアマの区別のないフェスなのですが、東京だけでなく新潟の皆さんにもお会いしたい気持ちからキャンペーンもかねて。一時間の枠で、グランドピアノのホールの会場をあてがって下さり、お客様にもあたたかく迎えて貰いました。グランドピアノ1台でピアノソロのステージを行う自信や度胸はここで完成させることができたと言ってもいいと思います。多くの知り合いも出来、音楽が繋げてくれる縁をとても感じる事が出来た貴重な時間でした。新潟の皆さん本当にありがとうございました。さて最後に出演した3回目が2020年の1月です。。。その後世の中は大変な事になっていきます。
つづく
by itasunsun
| 2021-02-02 22:18